〔東奔政走〕次の４年間の本丸は憲法改正　「安倍１強」で懸念される議会軽視＝小松浩
エコノミスト　第９３巻　第１号　通巻４３７８号　2015.1.6

　衆院選は自民党が公示前をわずかに下回りながらも２９１議席を獲得し、公明党と合わせて与党で３分の２の勢力を維持した。共産党が倍増以上の議席に躍進するなど野党の勢力にそれぞれ伸縮があったことを除けば、永田町の風景は選挙前とほとんど変わらない。まさに高村正彦自民党副総裁が言った「念のための解散」だった。　確かに自民党の圧勝ではある。ただ、メディアが事前に予想した３００議席には届かなかった。解散直後は自…