〔グラフは語る〕／２　ドル建てで縮む日本の経済規模＝市岡繁男
エコノミスト　第９２巻　第５２号　通巻４３７４号　2014.12.9

　日本の７〜９月期の実質国内総生産（ＧＤＰ）は前期比年率１・６％減、名目でも３％減と２期連続でマイナスとなった。予想外の数値と言われるが、一体何が悪かったのか、数字だけではわかりにくい。そこで、名目ＧＤＰの直近ピークである２００７年４〜６月期を基点に、それぞれの時点ごとに項目別の増減額で示した。　注目は次の３点である。　１点目は、この７〜９月期に７年前に比べて32兆円、６・２％も縮小したことだ。0…