〔ザ・マーケット〕穀物　需給緩和で上値重い＝村井美恵
エコノミスト　第９２巻　第５１号　通巻４３７３号　2014.12.2

　10月以降、トウモロコシと大豆は米国の収穫遅れから、投機筋から売り持ちポジションの買い戻しが入り、穀物価格は上昇した。11月に入り米国の収穫進捗(しんちょく)率が例年並みに回復したことやドル高の進行から、いったんは売りが優性となった。しかし、小麦が米冬小麦産地の寒波予報に伴う発芽障害懸念、大豆は南米の作付け遅れや大豆粕（大豆搾油の産物で主に飼料となる）の需要好調を背景に再び上昇した。トウモロコシ…