〔ザ・マーケット〕長期金利　低下基調続く＝福永顕人
エコノミスト　第９２巻　第４６号　通巻４３６８号　2014.10.28

　アベノミクスは岐路に立たされている。在庫調整、生産調整が雇用調整へと波及する地点まで景況感は悪化した。何らかの刺激策が必要とされる段階だ。しかし、11月中旬ごろまでは政策面でのサプライズが見込まれないため、金利の低下基調が続きやすいだろう。　ちょうど２回目の消費増税の判断をする12月に、（１）年明け補正予算の政策、（２）日銀追加緩和、（３）環太平洋パートナーシップ協定（ＴＰＰ）妥結、（４）年金積…