〔書評〕歴史書の棚 「残留公家」の暮らしを活写した明治裏面史=今谷明
エコノミスト 第92巻 第46号 通巻4368号 2014.10.28
掲載誌 | エコノミスト 第92巻 第46号 通巻4368号(2014.10.28) |
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ページ数 | 1ページ (全993字) |
形式 | PDFファイル形式 (232kb) |
雑誌掲載位置 | 62頁目 |
江戸時代以前の公卿(くげ)が、いかに貧窮を極めていたかは、篠田鉱造の『幕末百話』にも描かれていて有名な話だ。同書中の「日光例幣使の話」によれば、使節となる公卿に金を貸し込んでいる酒屋・魚屋・豆腐屋などが烏帽子(えぼし)直衣(ひたたれ)姿で公卿の供に扮(ふん)し、駕籠(かご)かきや宿場に言い掛かりをつけ、金をたかる、ゆする話が詳述され、篠田にそれを語った古老は、彼ら公卿を「小判喰虫(こばんくいむし…
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