〔ザ・マーケット〕穀物　豊作から値下がりへ＝茅野信行
エコノミスト　第９２巻　第４１号　通巻４３６３号　2014.9.30

　トウモロコシと大豆の成熟が最終段階を迎えた。米農務省が９月11日に発表した需給予測によると、トウモロコシ、大豆ともに大豊作が確実になった。（１）広い作付面積、（２）有効積算温度、（３）降水量──という豊作の３条件が満たされ、２０１４／15年度の期末在庫と在庫率は、トウモロコシ、大豆ともに増える見通しだ。　次のプロセスは、値下がりによる追加需要の喚起である。ただし、値上がりが需要を抑制するまでに要…