〔ザ・マーケット〕為替　円安基調続く＝佐々木融
エコノミスト　第９２巻　第４１号　通巻４３６３号　2014.9.30

　半年以上も１ドル＝１０１〜１０４円の幅で推移していたドル・円は、８月半ばごろからドル高・円安方向へ動き始め、９月に入りこれまでのレンジを明確に上抜けて、約６年ぶりの水準まで円安が進んだ。年金積立金管理運用独立行政法人（ＧＰＩＦ）のリスク性資産購入増加に対する期待感が、円安に繋(つな)がっている。加えて、実際のデータからも日本の投資家が外国債・外国株を積極的に購入している事がうかがえる。　一方、米…