〔特集〕円安インフレが来る　第１部　不都合な現実　金融緩和も財政政策も弊害に　輸出、設備投資、個人消費…＝河野龍太郎
エコノミスト　第９２巻　第３９号　通巻４３６１号　2014.9.16

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第９２巻　第３９号　通巻４３６１号（2014.9.16）
ページ数	2ページ　（全2863字）
形式	PDFファイル形式　（425kb）
雑誌掲載位置	３４〜３５頁目

　◇輸出、設備投資、個人消費、公共投資　「アベノミクス」の四つの誤算　２０１４年４〜６月の国内総生産は駆け込み需要の反動で、前期比年率７％近い落ち込みになっただけでなく、日本経済が抱えるさまざまな問題をあらわにした。見えてきたのは、財政政策や金融緩和の効果がほとんどなくなる一方、その副作用が大きくなっていることだ。成長が高まらないのは、もはや総需要が不足しているからではない。経済の実力である潜在成…