〔書評〕歴史書の棚 「愚民主義」から見える中国の国造り=加藤徹
エコノミスト 第92巻 第23号 通巻4345号 2014.5.20
| 掲載誌 | エコノミスト 第92巻 第23号 通巻4345号(2014.5.20) |
|---|---|
| ページ数 | 1ページ (全902字) |
| 形式 | PDFファイル形式 (215kb) |
| 雑誌掲載位置 | 56頁目 |
1990年代まで、中国の経済が発展して社会が豊かになれば自然に民主化が進むだろう、という楽観論が支配的だった。そんな見方が消えて久しい。近未来の中国を占ううえで必読の一冊が、横山宏章『中国の愚民主義』(平凡社新書、886円)である。本書の副題は「『賢人支配』の100年」。近代中国の政治史と外交史を専門とする著者は、1911年の辛亥革命までさかのぼり、中国が民主化できない原因を解き明かす。 愚民主…
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