〔ＷＯＲＬＤ・ＷＡＴＣＨ〕チャイナウオッチ　「大衆融合」進める習主席　毛沢東とも異なる庶民主義＝稲垣清
エコノミスト　第９２巻　第１９号　通巻４３４１号　2014.4.15

　中国の国会に当たる全人代を３月13日に終え、習近平国家主席は、河南省にある革命烈士・焦裕禄(しょうゆうろく)（１９２２〜64年）の記念館に足を運んだ。焦裕禄は、「幹部は人民の公僕である」と強調し、実践したリーダーであり、習主席が提唱する「大衆路線」のモデルともいえる。今回の訪問も、国内に対し、習主席の「大衆路線」教育を徹底する狙いがある。　そして、自ら大衆のなかに入っていくことが、習主席の唱える…