〔アートな時間〕美術 中村一美展 抽象的な相貌のなかの残り香 「現代絵画の到達点の一つ」=石川健次
エコノミスト 第92巻 第18号 通巻4340号 2014.4.8
掲載誌 | エコノミスト 第92巻 第18号 通巻4340号(2014.4.8) |
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ページ数 | 2ページ (全1316字) |
形式 | PDFファイル形式 (370kb) |
雑誌掲載位置 | 70〜71頁目 |
山の稜線(りょうせん)のようだと思った。中村一美がデビューして間もない頃のことだ。画面を大胆に、力強く横切る幾つもの斜線に、連なる尾根を連想したからである。学生時代、中村と登山をともにした経験が、殊(こと)更(さら)そのような印象を抱かせたのかもしれない。心中を察したのか、「稜線だよ」と画家は私に言った。 図版に挙げた《連差─破房11(斜傾精神)》は、そうした印象を少し伝えてくれるかもしれない。…
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