〔ザ・マーケット〕金　下落リスク残す＝鈴木直美
エコノミスト　第９１巻　第５７号　通巻４３２２号　2013.12.24

　金相場は11月後半以降、１トロイオンス＝１２００ドル台前半の弱含みで推移している。株高・金利上昇基調が続く中、利子収入を生まない金に対する投資意欲は減退し、金ＥＴＦ（上場投資信託）の解約売りにも依然として歯止めがかかっていない。　米国の量的緩和策縮小開始は時間の問題とみられるが、14年中は金融緩和局面であることに変わりなく、低価格による需要喚起が相場持ち直しを促すとの期待は強い。ただ、12年間に…