〔特集〕宗教と経済２０１３　ローマ・カトリック教会　南米出身の教皇誕生は何を意味するのか＝新免光比呂
エコノミスト　第９１巻　第４７号　通巻４３１２号　2013.10.22

　ベネディクト16世の生前退位に伴い、３月のローマ教皇（ローマ法王）選出会議コンクラーベにおいて、ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿が新ローマ教皇に選出された。76歳と高齢であり、新教皇の有力候補とは見なされていなかったので、この結果は世界に驚きを与えた。　教皇はカトリック教会の至高の存在であると同時に、政治的な存在でもある。その点から見れば、フランシスコ教皇は史上初のアメリカ大陸出身者、史上初のイ…