〔景気観測〕中間層サラリーマンの消費向上　ちょっとぜいたくの気分広がる＝藻谷俊介
エコノミスト　第９１巻　第２２号　通巻４２８７号　2013.5.21

　円安にもかかわらず、数量ベースで伸びない外需に愛想を尽かしたのか。企業アンケートなどでも、期待するものとして「内需」が筆頭に出てくるのが当たり前になった。　無論、内需にもいろいろあって、３月の日銀短観でも示されたように、外需による生産サイクルの押し上げがない間は、設備投資は上向かない。公共投資はある程度期待できるが、もはや牽引力もサプライズも持ち得ない。そうなると、最後に期待を託せる大物は消費と…