〔ザ・マーケット〕為替　円先安感あるが材料難＝深谷幸司
エコノミスト　第９１巻　第２１号　通巻４２８６号　2013.5.14

　日銀の大胆かつ異次元の金融政策、そして円安が、４月18〜19日のＧ20でお墨付きを得たとの見方が広がっている。だが、本当のところは、日本の内需活性化・デフレ脱却策に理解が示されただけで、円安進行まで歓迎されたわけではない。　しかし、市場ではなおも円先安感が根強い。現在の円安は、日本の対外収支の悪化もあるが、投機的な円売りが主導していることは間違いない。足場の固い円安には、日本の投資家による外貨資…