〔ＦＬＡＳＨ！〕翻弄されるマーケット　「国債が買えない」と悲鳴が上がる　民間投資家をはじき出した黒田日銀
エコノミスト　第９１巻　第１９号　通巻４２８４号　2013.4.23

　黒田東彦(はるひこ)日銀総裁が就任後初めて開いた金融政策決定会合（４月４日）で打ち出した異次元の金融緩和が、マーケットを揺さぶっている。特に債券市場でそれが顕著だ。決定会合翌日の４月５日、国債を売買する債券市場は荒れた。　◇国債市場が壊れた…　午前中、国債価格の上昇（金利は低下）を見込んで買いが殺到、10年債利回りは一時、史上最低の０・３１５％に急低下した。　ところが、午後に入ると状況は一変。先…