〔特集〕中国の破壊力　巨象の頭脳　現代中国「知的エリート層」　その厚みとスケールを知る＝紺野大介
エコノミスト　第９１巻　第１３号　通巻４２７８号　2013.3.26

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第９１巻　第１３号　通巻４２７８号（2013.3.26）
ページ数	2ページ　（全3364字）
形式	PDFファイル形式　（1025kb）
雑誌掲載位置	２８〜２９頁目

　物事を知覚する原点とは、全体をあるがままに観察し、自分の認識力や想像力を加えて本質を見抜くことといえよう。この姿勢が無いと日常一方的に流れてくるメデイアの情報に流されてしまう。客観的事実に対し、伝える側の主観というフィルターがかかるためだ。誤解を恐れずにいえば、日本では同盟国といわれる米国と、仮想敵国といわれる中国で事実への主観が異なる傾向が強い。この責任は重い。第２次大戦時の史実に見られるごと…