〔ＷＯＲＬＤ・ＷＡＴＣＨ〕チャイナウオッチ　１兆元投資は「騒ぎ過ぎ」　テコ入れは新政権発足後か＝箱崎大
エコノミスト　第９０巻　第４５号　通巻４２５３号　2012.10.16

　中国経済は減速を続けているものの、大胆な景気テコ入れ策が打ち出されぬまま10月となった。成長率が第１四半期の８・１％から第２四半期の７・６％に落ちた時は、期待も込めてこのあたりで底打ちかと思ったが、これといった対策もなく第３四半期は終わった。　この数カ月、経済指標に回復が見られない半面、インフレは落ち着いており、金融緩和の余地は広がっていたはずだった。しかし、５月から７月上旬にかけて預金準備率引…