〔特集〕沈む韓国　崩壊する住宅神話　特異な賃貸システム行き詰まり　表面化する住宅貧乏物語＝井村進哉
エコノミスト　第９０巻　第４５号　通巻４２５３号　2012.10.16

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第９０巻　第４５号　通巻４２５３号（2012.10.16）
ページ数	2ページ　（全2330字）
形式	PDFファイル形式　（776kb）
雑誌掲載位置	３７〜３８頁目

　リーマン・ショック後の韓国の住宅・不動産市場は、中国を含む世界経済停滞のもとでこれまでの「住宅神話」が崩れ、重大な転機を迎えている。　１９９７年のアジア通貨危機に襲われた韓国経済は、国際通貨基金（ＩＭＦ）管理下の「改革」を経てＶ字回復を遂げた。２０００年代には、ソウルの一部などで年率30〜40％の住宅価格上昇がみられ、かつてない住宅景気に沸いた。　だが07年にピークを打った住宅価格は、李明博政権…