〔書評〕永江朗の出版業界事情　本の闇鍋！？　紀伊国屋の異色フェアが大ヒット
エコノミスト　第９０巻　第４３号　通巻４２５１号　2012.10.9

　毎年、夏休みの季節には、有力出版社が書店店頭で文庫のフェアを行う。「新潮文庫の１００冊」や集英社文庫の「ナツイチ」「発見！　角川文庫」などである。店頭の飾りつけだけでなく、ノベルティグッズを用意するなど各出版社とも力が入っている。また、近年は書店が独自の文庫フェアを開催し、オリジナルの目録を用意するところも出てきた。　そんななか、この夏の出版界の話題をさらったのが、紀伊国屋書店新宿本店の「ほんの…