〔アートな時間〕映画 苦役列車 芥川賞小説の映画化 どん底主人公への共感も=勝田友巳
エコノミスト 第90巻 第32号 通巻4240号 2012.7.31
掲載誌 | エコノミスト 第90巻 第32号 通巻4240号(2012.7.31) |
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ページ数 | 2ページ (全1065字) |
形式 | PDFファイル形式 (553kb) |
雑誌掲載位置 | 66〜67頁目 |
下流だ格差だとかまびすしいが、この映画の主人公、貫多(森山未來)はどん底である。 1986年。19歳の貫多は、日雇い労働で稼いだ金を風俗店と居酒屋と本に費やす日々。父親が性犯罪者で自分は中卒、と自虐的に卑下し、かと思えばひねた自意識と自尊心も持ち合わせ、周りをやっかんでくだを巻く。そのくせ寂しがりや。かなりメンドクサイ。映画の主人公にはまれにみるイヤな奴である。 ある日現場で、専門学校に入ったば…
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