〔特集〕財政・金融政策は息切れ　家計が傷み、消費は極めて弱い
エコノミスト　第８９巻　第３９号　通巻４１８８号　2011.9.6

特集　米国大収縮長期停滞の理由財政・金融政策は息切れ家計が傷み、消費は極めて弱い米国経済にはバブル崩壊の余波がかなり残っている。停滞は長く続きそうだ。はやし　ともこ林　伴子（内閣府参事官〈経済対策・金融担当〉）米国の景気回復はここ数カ月、極めて弱いものとなっている。通常の米国の景気回復局面のスピードを時速６０キロとすると、金融危機後の今回は時速３０キロと緩やかなものだった。しかし、最近は時速５キロ…