〔敢闘言〕
エコノミスト　第８４巻　第４１号　通巻３８４１号　2006.8.8

敢闘言日垣　隆　独立行政法人（独法）の大半が官の聖域と化している事実は北沢栄『静かな暴走　独立行政法人』（日本評論社）に譲ることにして、ここでは独立行政法人国立国語研究所について考察する。　何よりも、《国が自ら主体となって直接に実施する必要のないもの》が独法化される要件だったにもかかわらず（独法通則第２条第１項）、「国立」の冠を強引に残したところが、まずいかがわしい。　また例えば、優秀な編集者が３…