〔グローバルマネー〕
エコノミスト　第８４巻　第２８号　通巻３８２７号　2006.5.30

グローバルマネー対米証券投資に表れた変調外国為替市場は５月に入って一時、１ドル＝１０８円台と、昨年９月以来約８カ月ぶりのドル安・円高水準をつけた。米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）の金融政策の先行きについての見方が混乱し、先物市場の円売りポジションを閉じる動きが急速に広がったのが直接の要因だ。しかし、その底流では対米証券投資のパターンが変化し始めている。　２００５年のドル高要因を資金の流れから整理する…