〔景気観測〕クルーグマン理論と現実〜−−他
エコノミスト　第８１巻　第１５号　通巻３６１０号　2003.3.25

景気観測クルーグマン理論と現実−−ドルの持続可能性を探るきたの　はじめ北野　一（三菱証券チーフストラテジスト）　米国の「双子の赤字」が懸念されていた１９８０年代半ば、ＭＩＴのポール・クルーグマン教授（当時。現プリンストン大教授）は、米経常赤字には持続可能性（サステナビリティー）がなく、市場がそれに気付いた時にドルは暴落すると警告した。実際、プラザ合意を経て、ドルが暴落したことから、クルーグマン教授…