〔特集〕原油価格は数年で１００ドルを超えても不思議はない
エコノミスト　第７８巻　第５４号　通巻３４８４号　2000.12.26

原油価格は数年で１００ドルを超えても不思議はない関岡　正弘（東京国際大学教授）過去二年間、激しい上昇を続けた原油価格。現在の生産水準が原油供給能力の限界を示して、増産余力がほとんど残っていない反映だ。大不況が来て石油消費が激減しないかぎり、数年以内に石油危機が再来する可能性が高いのである。　一九九九年の初めから二〇〇〇年にかけての二年間、原油価格は、バレル当たり約一一ドルから三七ドルヘ高騰した。こ…