「負の遺産」との決別には、ゼロ金利解除に伴う「痛み」が〜
エコノミスト　第７８巻　第３５号　通巻３４６５号　2000.8.15

「負の遺産」との決別には、ゼロ金利解除に伴う「痛み」が不可欠だ深澤　映司（富士総合研究所主事研究員）　「そごう問題」を背景にゼロ金利解除が先送りされ、企業の債務問題の深刻さが改めて認識され始めた。今後はゼネコン等の法的整理が相次ぎ、金融システムや実体経済が動揺を余儀なくされる、といった予想も巷間少なくない。以前、拙稿（本誌、六月一三日号）でも指摘した通り、ゼロ金利政策の解除は、過大な債務を抱えた一…