歴史の論理−−東アジアと日本の運命　第９５回−−古典と目前に偏る日本人の中国理解
週刊東洋経済　第6823号　2018.11.3

この記事の情報
掲載誌	週刊東洋経済　第6823号（2018.11.3）
ページ数	1ページ　（全1503字）
形式	PDFファイル形式　（764kb）
雑誌掲載位置	92頁目

歴史の論理東アジアと日本の運命　第９５回古典と目前に偏る日本人の中国理解　前回の小欄で言及した薄田泣菫（すすきだきゅうきん）は、日本のコラムニストの草分けである。古今東西の人物論を駆使して、ユーモアあふれる逸話コラムの名作をおびただしく書き残した。それを集成した『完本　茶話』は筆者の愛読書のひとつ、歴史家としては足らざる知見、物書きとしては短文を綴（つづ）る呼吸を教えてくれる。　「茶話」は大正年間…