説話ファイナンス理論　社会科学の女王か金儲けの手段か−−第３１回−−ＣＡＰＭによる資産のプライシング
週刊東洋経済　第6132号　2008.3.8

この記事の情報
掲載誌	週刊東洋経済　第6132号（2008.3.8）
ページ数	2ページ　（全2979字）
形式	PDFファイル形式　（625kb）
雑誌掲載位置	122〜123頁目

説話ファイナンス理論　社会科学の女王か金儲けの手段か第３１回ＣＡＰＭによる資産のプライシング　早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授　野口悠紀雄　これまでも述べてきたように、資産のプライシング（価格付け）にはいくつかの方法がある（ただし、それらは本質的には同一のものだ。違うのは外面上のスタイルだけである）。そのうち理論的な意味づけがもっとも明確なのは、第２９回で述べた「ＳＤＦ」（確率的割引ファクタ…