［陳言の中国縦横無尽］第４２回−−改革・開放も市民に疲労感　国民参加の改革は可能か
週刊東洋経済　第5999号　2006.1.21

［陳言の中国縦横無尽］第４２回改革・開放も市民に疲労感　国民参加の改革は可能か　２００５年末、中国科学院の大学院生・馬君は風邪をひいてしまい、寄宿舎近くの病院で点滴を受けた。いざ治療費を支払おうとしたとき、手持ちのおカネはあまりにも足りなかった。９５０元（１元＝約１３円）。この金額は、彼の１カ月分の奨学金とほぼ同額だ。　だが、馬君はまだマシなほう。大学院の保険があり治療費は何とか賄える。ところが、…