本の時間
プレジデント　2017.5.15号　2017.5.15

新刊書評○松原隆彦『目に見える世界は幻想か？』　人類は世界を知るために科学を生み出し、大きく発展させてきた。たとえば、太陽が東から昇り西に沈む現象について、「地球が太陽の周りをまわるから」と考えたのはガリレイだ。その後、地球が太陽を周回するには、両者に引力が働かなければならないことに気付いたニュートンが、「万有引力の法則」を発見した。ここから科学者は、実体のある地球や太陽を離れて、目に見えない万有…