プライシングの専門家が徹底解説　値上げの科学〜価格体系を短期目線から長期目線に　プライシング専門組織の重要性
日経トップリーダー　第463号　2023.4.1

第８回１９９０年代、世界の大企業であってもプライシングを専門的に担当する部門を持っているのは全体の３分の１ほどだったようだ。それが２００５年時点では、８０％以上の企業がプライシングの担当部門を発足させるか、少なくとも計画中の状態まで変わった（※１）。しかし、それもすでに１８年前の話である。世界では、全社を挙げて価格優位を目指そうとする企業が続々と増えている。しかし、日本では、プライシング（価格決定…