修羅場の後継学〜父が突然、脱同族経営を宣言
日経トップリーダー　第306号　2010.3.1

　高木尚人氏は、祖父が創業し、父が社長の人材派遣会社で専務を務める。祖父の代に５０人だった社員は事業拡大で増加し、１２００人に達する。　大学卒業後、高木氏は大手商社に入社した。２０代終わりに父は「そろそろ戻ってこないか」と声をかけた。高木氏は「父の期待に応えたい。自分が後継者になる」と考え入社を決めた。　「まずは会社の仕事を学ぶ必要がある」と考えた高木氏は２年間現場の最前線に立った。少しずつ自信を…