引っ張りだこの男渋澤榮一と千百のベンチャー　第九回〜逆転
日経ベンチャー　第273号　2007.6.1

この記事の情報
掲載誌	日経ベンチャー　第273号（2007.6.1）
ページ数	4ページ　（全5953字）
形式	PDFファイル形式　（395kb）
雑誌掲載位置	108〜111ページ目

文・皆木和義【前回までのあらすじ】三井組の番頭、三野村利佐衛門は、小野組が破たんしたのを好機と見て、第一国立銀行を三井傘下に収めるため、一方的な銀行の「改革案」を総監の渋澤榮一に突きつけた。榮一は監督官庁の大蔵省紙幣寮に助けを求めるが、紙幣頭の得能は、監督官庁としての方針を決める前に銀行の経営状況を検査したいという。検査官に選ばれたのが、厳格なことで有名な、お雇い外国人のシャンドだった。憂患に生き…