引っ張りだこの男渋澤榮一と千百のベンチャー　第五回〜嵐の予兆
日経ベンチャー　第269号　2007.2.1

この記事の情報
掲載誌	日経ベンチャー　第269号（2007.2.1）
ページ数	4ページ　（全5160字）
形式	PDFファイル形式　（405kb）
雑誌掲載位置	108〜111ページ目

文・皆木和義【前回までのあらすじ】大蔵省高官に抜擢された渋沢榮一だったが、派閥対立に嫌気が差し、明治六年、辞職する。時あたかも、第一国立銀行の発足が目前に迫っていた。第一国立銀行を巡っては、利権を狙う大株主の豪商、三井組と小野組との間で対立が予想され、小野組の古河市兵衛は三井組への牽制を狙って、榮一に第一国立銀行総監への就任を打診する。両組の対立が激化しては銀行が瓦解しかねないと懸念した榮一は、こ…