ドキュメント「再建」〜復活に賭けた経営者たち〜〜和た与［滋賀県近江八幡市・和菓子製造販売］　第１話　突然、深夜に火の手が　店を失い妻子まで
日経ベンチャー　第244号　2005.1.1

この記事の情報
掲載誌	日経ベンチャー　第244号（2005.1.1）
ページ数	3ページ　（全3304字）
形式	PDFファイル形式　（380kb）
雑誌掲載位置	142〜144ページ目

火は一瞬で建物中に回り、１４０年続いた店も妻子も焼き尽くした。一人残された五代目は、すべてを失った現実を受け入れられないでいた。　琵琶湖の南東岸に面した滋賀県近江八幡市。碁盤の目のように区割りされた通りには古い商家が立ち並び、近江商人発祥の地として栄えた当時の面影を今に伝えている。　その旧市街の街道沿いに、銘菓「でっち羊羹（ようかん）」の元祖「和与（わたよ）」がある。創業は江戸時代末期の文久３（１…