お家の継承　第七話〜暴走した二代目大名
日経ベンチャー　第235号　2004.4.1

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掲載誌	日経ベンチャー　第235号（2004.4.1）
ページ数	4ページ　（全4135字）
形式	PDFファイル形式　（479kb）
雑誌掲載位置	100〜103ページ目

　佐賀県唐津市に、“虹の松原”と呼ばれる景勝地がある。造成されたのは一七世紀初頭の慶長年間。当時、「二里の松原」と呼ばれたが、景観の美しさ故に、「虹の」という名が広まった。　この松原、元々は、玄界灘から吹きつける激しい風と砂を防ぐことが目的の防風砂林だった。造成の指揮を執ったのは、唐津城主の寺沢広高である。　広高は尾張（愛知県）出身で、若い頃から豊臣秀吉に仕えた。朝鮮出兵の際には、その拠点となった…