倒産の研究〜大黒屋（百貨店）
日経ベンチャー　第202号　2001.7.1

この記事の情報
掲載誌	日経ベンチャー　第202号（2001.7.1）
ページ数	3ページ　（全3561字）
形式	PDFファイル形式　（94kb）
雑誌掲載位置	74〜76ページ目

地元、いわき市民に愛された名門百貨店だったが、バブル崩壊後の無謀な安売り戦略で自滅した。商工会議所の会頭だった社長は最後までその職に固執し、必要なリストラを先延ばしにして危機を増幅させた。　五月二一日午前八時三〇分、福島県いわき市にある百貨店、大黒屋の一階フロアには、三〇〇人近い従業員が集まった。　大黒屋の本来の始業時間は九時四五分。ほとんどの従業員は普段、九時から九時半に出社していた。この日に限…