制度・法令〜所得減税で六月は多忙に　異例の・前倒し調整・で、一〜三月分の減税処理が必要に
日経ベンチャー　第177号　1999.6.1

　三月期決算の企業にとって、法人税の申告・納付の期限は五月末まで。例年なら六月は一息つけるが、今年は忙しくなりそう。六月分の給与を支払う際、一月にさかのぼって実施された所得税減税を精算しなければいけないからだ。　今回の所得税減税は、最高税率を五〇％から三七％に引き下げるとともに、二五万円を限度とする二〇％の定率減税と組み合せて実施される。給与から所得税を源泉徴収するために必要な税額表なども改正され…