事故は語る〜繰り返すエレベーターの戸開走行事故　ブレーキ異常気付くも適切な措置せず
日経ものづくり　第823号　2023.4.1

この記事の情報
掲載誌	日経ものづくり　第823号（2023.4.1）
ページ数	5ページ　（全5099字）
形式	PDFファイル形式　（699kb）
雑誌掲載位置	63〜67ページ目

エレベーターの扉が開いたまま、かごが上昇・下降する「戸開走行事故」が後を絶たない。２０１９年１２月に京都市内の病院で発生したエレベーター事故もその１つだ。調査の結果、事故の元凶は製造不良でゆがんだとみられるブレーキ部品と推定された。さらに、設置・保守点検業者の作業内容や管理体制にも事故の要因となる大きな問題が潜んでいた。　２０１９年１２月２日の午前１０時５０分、洛和会音羽病院（京都市）の患者とその…