判例に学ぶ医療・介護トラブル回避術〜代替システムでＣＴ画像を読影　所見見逃し患者死亡、過失認定
日経ヘルスケア　第394号　2022.8.1

この記事の情報
掲載誌	日経ヘルスケア　第394号（2022.8.1）
ページ数	3ページ　（全4460字）
形式	PDFファイル形式　（1243kb）
雑誌掲載位置	81〜83ページ目

腹痛などを訴えて来院した高齢患者に、担当の研修医はＣＴ検査を実施しました。通常の電子カルテシステムがメンテナンス中のため、代替システムでＣＴ画像を読影しましたが、遊離ガスを見落として患者は帰宅後に死亡。裁判所は、消化管穿孔を疑って処置すべき義務を怠ったとして過失を認めました。事件の概要　患者Ｘは当時８２歳の女性。某年１０月２４日午後９時ごろに「おなかが痛くなり、浣腸をして便が結構出た」「腹痛は治ら…