欠陥構造物に学ぶ　第３２回〜●第３２回●　重力式コンクリート擁壁の設計
日経コンストラクション　第372号　2005.3.25

この記事の情報
掲載誌	日経コンストラクション　第372号（2005.3.25）
ページ数	3ページ　（全1599字）
形式	PDFファイル形式　（144kb）
雑誌掲載位置	89〜91ページ目

ある県の道路課に勤めるＡ君は，建設コンサルタント会社から重力式コンクリート擁壁の図面と構造計算書を受け取った。擁壁の背面にある盛り土は１対１．５のこう配でかさ上げして，天端（てんば）の高さは一定の８ｍ。擁壁の高さは２ｍから８ｍまで変化する。構造計算書では，擁壁の高さが最大の８ｍとなる断面で，滑動や転倒などに対する安定計算を実施。問題のないことを確かめていた。ところが，課長は設計をやり直すようＡ君に…