編集委員の眼〜クラウドの蹉跌
日経コンピュータ　第738号　2009.9.2

　ＮＴＴデータのある役員は、盛り上がるクラウド熱に警鐘を鳴らす。「クラウドという言葉自体は数年先に消える。特にエンタープライズ系ベンダーのクラウドは、（当社も含めて）定義があいまいで互換性がなく、互いに連携できない。賢明なユーザー企業は、クラウドがベンダーによる囲い込みの手段だと早晩気がつくはず」。それがクラウド消滅の理由なのだという。　かくいう同役員も、巨大なＷｅｂワークロードやグリッドスケール…