ＢＯＯＫＳ〜セレンディピティ・マシン　未知なる世界、発見への航海
日経コンピュータ　第626号　2005.5.16

　インドに行こうとしたコロンブスのアメリカ大陸発見、接着剤の開発失敗から生まれたポストイット−。こうした偶然の、あるいは幸運な発見を「Ｓｅｒｅｎｄｉｐｉｔｙセレンディピティ」と呼ぶ。本書の主題は、このＳｅｒｅｎｄｉｐｉｔｙ。著者は、「まったくの偶然に思える出来事も、コンピュータを駆使すれば、ある一定の頻度で起こる“必然の出来事”と説明できる」と説く。情報の整理やデータ・マイニングの手法も、抽象論を…