建築巡礼ポストモダン編〜泡に浮かぶ黄金の城
日経アーキテクチュア　第944号　2011.1.25

この記事の情報
掲載誌	日経アーキテクチュア　第944号（2011.1.25）
ページ数	4ページ　（全2377字）
形式	PDFファイル形式　（1351kb）
雑誌掲載位置	104〜107ページ目

　水面の向こうにそびえ立つ偉容。その光景は、ファンタジー映画のワンシーンのようだ。民宿や飲食店が建ち並ぶ南紀白浜の温泉街を進んでいくと、日の光を浴びて黄金に輝く城が次第に迫ってくる。塀の中央にある門をくぐると、「いらっしゃいませ」と従業員が出迎えてくれた。　城に見えたのはホテル川久の建物である。この地でもともと営業していた旅館を建て替え、全客室がスイートの超高級リゾートホテルへと業務転換したものだ…