特集　ファサードの挑戦者〜高層嫌いが受け入れた　環境親和の形態と表情
日経アーキテクチュア　第780号　2004.10.4

　ロンドン子たちは、それが完成するまでの２年の間、地平線を背景にそびえ立つ先細りの弾丸のような建物の工事の様子を、疑念を持って見守っていた。　この建物は大抵はガーキン（小さなピクルス用キュウリの名前）と呼ばれているが、それは、人前で口にするのはためらわれる俗称のうちの一つとして使われているものだ。また、タワーリング・イヌエンド（「そびえる風刺」の意でパニック映画『タワーリング・インフェルノ』の語呂…