法務〜設計報酬を「着工時」に支払う契約で　未着工でも支払時期はくると判断
日経アーキテクチュア　第708号　2001.12.24

弁護士　大森　文彦ｓ実施設計料の支払時期を「建物着工時」とすることで合意したが，建築主は建築工事に着手せず，設計料を支払わなかった。ｓ裁判で，「着工時」は，法律上の「条件」か「期限」かが争われた。裁判所は「期限」であると判断し，建築主に支払いを命じた。単に文言からだけでなく，代金を支払うことの意味そのものから考える問題である。　建物の設計・建設業を営むＸ会社は，Ｙから自宅および店舗併用の賃貸マンシ…