法務〜ＬＥＧＡＬ　ＢＲＩＥＦ　法務【解説】
日経アーキテクチュア　第645号　1999.7.26

この記事の情報
掲載誌	日経アーキテクチュア　第645号（1999.7.26）
ページ数	2ページ　（全2801字）
形式	PDFファイル形式　（27kb）
雑誌掲載位置	23〜24ページ目

松浦　基之｜弁護士ｓ建築工事の建築主が建物の瑕疵の修補に代わる損害賠償債権をもって工事残代金全額の支払いについて「同時履行の抗弁」を主張することが信義則上許されない場合もあるとの最高裁判決がある。ｓこの最高裁判決の事例では信義則違反ではないとされたが，その後，最高裁の判断基準をふまえながら信義則に反するとされた事例があるので，今回はこれを紹介したい。　民法には「同時履行の抗弁」という制度がある。「…