特集１　異常気象に備える〜身近に迫る気象のリスク
日経エコロジー　第185号　2014.11.1

猛烈な豪雨、４０℃を超す猛暑日──。国内外で極端な気象現象が見られる。温暖化する地球は、気象変化の激しさを加速させている。　「３０年に１度、起こるかどうかの気象現象だった」。東京大学大気海洋研究所の木本昌秀教授はこう話す。広島市で深刻な土砂災害を引き起こした８月２０日未明の豪雨のことだ。「近い将来、また起こる」　１時間に１００ｍｍを超す大雨だった。８月１９日夜、広島市上空は大気の状態が非常に不安定…