ワールドウオッチ特約〜「持続可能性」とは何か（２）　ゆたかな社会の見直しが必要に
日経エコロジー　第54号　2003.12.1

１１月号では、「持続可能性」の基礎となる「人間の生存」に対するリスクについて検証した。持続可能であるためには「生物の多様性」「公正な分配」「生活水準」の視点も必要だ。この４つの要素の分析から、２０世紀が目指した針路の誤りが浮かび上がってきた。　平均的な生物種は、せいぜい４００万〜５００万年しか存続していないという。地球の誕生以来、数億に及ぶ種が生まれ、その多くは滅亡した。自然は生物多様性の維持をそ…